“衣帯”の読み方と例文
旧字:衣帶
読み方割合
いたい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
官人の、真前まっさき飛退とびのいたのは、あえおびえたのであるまい……衣帯いたいれるのをつつしんだためであらう。
雨ばけ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
董承は、がくとして、その面を見つめていたが、吉平の義心を見きわめると、今はこの人につつむ理由もないと、一切の秘事をうちあけた後、血詔けっしょう衣帯いたいをとり出して示した。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一刻後の彼は、縄目の死地からにわかにそのの客院の客としてあがめられていた。浴室で負傷の箇所には手当をうけ、また肌着はだぎ衣帯いたいなども、すべて新しいのとかえられていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)