“一衣帯水”の読み方と例文
読み方割合
いちいたいすい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、常陸との国境は、一衣帯水いちいたいすいだ。将門にすれば、それだけでも、枕を高うしてはいられない。警戒の理由は、充分にある。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
志士の口をかんして、強いて無事を装わんとするに際し、他方においては、海外の形勢いよいよ切迫となり、一衣帯水いちいたいすいを隔てたる清国しんこくは、今や英国と事を生じ
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
けれども翻って利害の関係よりいえば、日本が一番その大なるものである。即ち距離からいえば、他のいずれもはなはだ遠いのに反して、日本は一衣帯水いちいたいすいへだつる隣国である。
三たび東方の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)