“清国”のいろいろな読み方と例文
旧字:清國
読み方割合
しんこく69.6%
いまのから8.7%
てきこく8.7%
あっち4.3%
きよくに4.3%
くに4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
韓山かんざんの風雲はいよいよ急に、七げつの中旬廟堂びょうどうの議はいよいよ清国しんこくと開戦に一決して、同月十八日には樺山かばやま中将新たに海軍軍令部長に補せられ
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
此山の標準みちしるべ日本ひのもとの北海へながれきたりたる其水路すゐろ詳究しやうきゆうせんとて「唐土もろこし歴代れきだい州郡しうぐん沿革地図えんかくちづ」により清国いまのから道程みちのり図中づちゆうけんするに、蛾眉山は清朝いまのからみやこへだつこと日本道四百里ばかりの北に在り
日本軍の中には赤十字の義務をまっとうして、敵より感謝状を送られたる国賊あり。しかれどもまた敵愾心のために清国てきこくの病婦をとらえて、犯し辱めたる愛国の軍夫あり。委細はあとより。
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これは旦那がおもしろく思いなさらぬももっともじゃとわたしは思うくらい。それに困った人はあの千々岩ちぢわさん——たしかもう清国あっちったように聞いたですが
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
それでも、おしかさんは、みんなが別格にあしらっていたほど、近衛さんの思いものだったから、丁汝昌は清国くにへかえってからも、纏綿てんめんの情をしたためてよこしたといった。
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)