“しんこく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
深刻32.1%
清国28.6%
深谷12.5%
深酷12.5%
新穀3.6%
申告3.6%
神国3.6%
清國1.8%
神國1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここにおいて我が地方的玩具の保護や製作を奨励しょうれいする意味が一層深刻しんこくになるのである。(大正十四年九月『副業』第二巻第九号)
土俗玩具の話 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
そこに手をつないでいた清国しんこくの女の子が、棒の倒れるように転がった。纏足てんそくをした耳環の母親が、子供を抱き起しながらトム公を早口でののしった。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もう一息ひといき懺悔ざんげ深谷しんこくさかさまに突き落すつもりでいた彼女は、まだ兄のうしろ平坦へいたんな地面が残っているのではなかろうかという疑いを始めて起した。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
だから会っても深酷しんこくな話はひとつもない。例のごとく、こしゃこしゃした笑顔えがおで、不順序ふじゅんじょに思う事をいう。矢野が少し話をすれば大木はすぐのみこんで同情する。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
そうしていろいろの変った催し物のない社はたくさんあっても、この日新穀しんこく餅強飯もちこわめしを調じて、ささげかついただくのを、祭の楽しみの中心とせぬものは一つだってない。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そしてこの達示はたいへんきびしく、左内村に対しても、あるきまった数以上の部屋を申告しんこくするように、わりあてて来た。
時計屋敷の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さすがに日本国にっぽんこく神国しんこくもうされるだけ、外国がいこくとはちがって、それぞれいた、とうと神社じんじゃいたところ見出みいだされます。それ御本体ごほんたいしらべてますると、二たとおりあるようにぞんじます。
そして、その影法師が出る時、木のげるやうな匂ひがしたといふことだ、——寫し繪に違ひあるまい。オランダ風の寫し繪は、清國しんこくの商人が持つて來て、長崎には澤山入つてゐるといふことだ。
聞居きゝゐたる者あつて御領主へとくに申上たれば此上ちんずるとも無益むえきなりと申しければ傳吉は熟々つく/″\と心の中に思ふ樣罪なくして無實の罪におちいる我が身にまつはる災厄まがつみとは言ひながら我朝わがてう神國しんこくなるに神も非禮ひれい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)