“深酷”の読み方と例文
読み方割合
しんこく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蕪村はこの悲哀を感ずることで、何人よりも深酷しんこくであり、他のすべての俳人らより、ずっと本質的に感じやすい詩人であった。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
だから会っても深酷しんこくな話はひとつもない。例のごとく、こしゃこしゃした笑顔えがおで、不順序ふじゅんじょに思う事をいう。矢野が少し話をすれば大木はすぐのみこんで同情する。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
ことに、今度はその喧嘩がいつもと違つて深酷しんこくで、これではとても駄目だと誰も思つたさうだ。ところが、丁度その時雷雨があつた。何でもヒドい雷雨だつたさうだ。
迅雷 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)