“まんまえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
真前100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
因(ちな)みに西洋婦人がオルガンを弾(ひ)いた。丁度私の真前(まんまえ)だったから、私は好奇心をもって眺めた。西洋人の女というものは郷里(くに)で二三度見かけたばかりだった。その一人は顔に網を張っていた。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
また的皪(てきれき)と春に照る梅を庭に植えた、また柴門(さいもん)の真前(まんまえ)を流れる小河を、垣に沿うて緩(ゆる)く繞(めぐ)らした、家を見て——無論画絹(えぎぬ)の上に——どうか生涯(しょうがい)に一遍で好いからこんな所に住んで見たいと
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その時たまたま話しに来た人は、昔馴染の金心異(きんしんい)という人で、手に提げた折鞄(おりかばん)を破れ机の上に置き、長衫(ながぎ)を脱ぎ捨て、わたしの真前(まんまえ)に坐した。犬を恐れるせいでもあろう。心臓がまだ跳(おど)っている。
「吶喊」原序 (新字新仮名) / 魯迅(著)