“戞戞”の読み方と例文
読み方割合
かつかつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もう僕は、憎まれる憎まれる。誰も分ってくれやしない。」と栖方はまた呟いたが、歩調は一層活溌かっぱつ戞戞かつかつと響いた。
微笑 (新字新仮名) / 横光利一(著)
幕末のころぼうと云う医師があって夜遅く病家へ往って帰っていた。それは月の明るい晩であった。其の大手を通っていると、戞戞かつかつと云うおびただしい馬のひづめの音が聞えて来た。
首のない騎馬武者 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)