トップ
>
揚
>
あげ
ふりがな文庫
“
揚
(
あげ
)” の例文
御
呼出
(
よびいだ
)
しに相成
白洲
(
しらす
)
に於て越前守殿其人物を御覽あるに人の
惡
(
あく
)
を
揚
(
あげ
)
意趣遺恨
(
いしゆゐこん
)
などを
含
(
ふく
)
み又有りもせぬ
事柄
(
ことがら
)
を申懸る樣成者に非ざる事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
父
(
とう
)
さんも
凧
(
たこ
)
を
揚
(
あげ
)
たり、
凧
(
たこ
)
の
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
いたりして、
面白
(
おもしろ
)
く
遊
(
あそ
)
びました。
自分
(
じぶん
)
の
造
(
つく
)
つた
凧
(
たこ
)
がそんなによく
揚
(
あが
)
つたのを
見
(
み
)
るのも
樂
(
たのし
)
みでした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
西洋料理にしますと一つはシチューで先ず頭を
切
(
と
)
って皮を
剥
(
む
)
いて長さ一寸五分位にブツブツ切ってバターでジリジリといためて
一旦
(
いったん
)
鰻を
揚
(
あげ
)
て
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
房
(
ふさ
)
は
燗瓶
(
かんびん
)
を
揚
(
あげ
)
て
直
(
す
)
ぐ
酌
(
しやく
)
をした。銀之助は会社から帰りに
何処
(
どこ
)
かで飲んで来たと見え、
此時
(
このとき
)
既
(
すで
)
にやゝ
酔
(
よつ
)
て居たのである。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『
否
(
いや
)
短い。本人の言ふ事に間違ひつこなしだ。そら、其處に縫込んだ
揚
(
あげ
)
があるぢやないか。それ丈下して呉れ。』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
御約束の凧
御
(
お
)
こし下され、早く
揚
(
あげ
)
て見参らせたく、こよなう
嬉敷
(
うれしく
)
ぞんじまゐらせ候、此
猩々凧
(
しょうじょうだこ
)
こそ乙女の姿には似ずとも、雲の
通
(
かよ
)
ひ路ふら/\としてどこをまひぶみせんとてか
俳句の初歩
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
呼声
(
よびごえ
)
から、
風体
(
なり
)
、
恰好
(
かっこう
)
、紛れもない
油屋
(
あぶらや
)
で、あの
揚
(
あげ
)
ものの油を売るのださうである。
雨ばけ
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
扨
(
さて
)
もたつ年に関守なく、腰
揚
(
あげ
)
とれて細眉つくり、幅びろの帯うれしと
締
(
し
)
めしも、今にして思へば其頃の愚かさ、都乙女の利発には
比
(
く
)
らぶべくも非らず、姿ばかりは年齢ほどに延びたれど
雪の日
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一、上野介殿御屋敷へ
押込
(
おしこみ
)
働
(
はたらき
)
の儀、功の
浅深
(
せんしん
)
これ
有
(
ある
)
べからず候。上野介殿
印
(
しるし
)
揚
(
あげ
)
候者も、
警固
(
けいご
)
一通
(
ひととおり
)
の者も同前たるべく候。
然
(
しかれ
)
ば
組合
(
くみあわせ
)
働役
(
はたらきやく
)
好
(
このみ
)
申すまじく候。もっとも先後の
争
(
あらそい
)
致すべからず候。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
江戸の
児曹
(
こども
)
が春の遊は、女
児
(
こ
)
は
繍毬
(
てまり
)
羽子擢
(
はごつき
)
、男
児
(
ご
)
は
紙鴟
(
たこ
)
を
揚
(
あげ
)
ざるはなし。我国のこどもは春になりても前にいへるごとく地として雪ならざる処なければ、
歩行
(
ほかう
)
に
苦
(
くる
)
しく
路上
(
みちなか
)
に遊をなす事
少
(
すくな
)
し。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
締直
(
しめなほ
)
し支度をして行んとする故
彼方
(
かなた
)
に居る雲助共は
大聲
(
おほごゑ
)
揚
(
あげ
)
ヤイ/\
能
(
よく
)
そんな事で
行
(
いけ
)
る者か何でも乘て
貰
(
もら
)
へ/\今時
生若
(
なまわか
)
い者が大金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『
否
(
いや
)
短い。本人の言ふ事に間違ツコなしだ。ソラ、其処に縫込んだ
揚
(
あげ
)
があるぢやないか。それ
丈
(
だけ
)
下して呉れ。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
江戸の
児曹
(
こども
)
が春の遊は、女
児
(
こ
)
は
繍毬
(
てまり
)
羽子擢
(
はごつき
)
、男
児
(
ご
)
は
紙鴟
(
たこ
)
を
揚
(
あげ
)
ざるはなし。我国のこどもは春になりても前にいへるごとく地として雪ならざる処なければ、
歩行
(
ほかう
)
に
苦
(
くる
)
しく
路上
(
みちなか
)
に遊をなす事
少
(
すくな
)
し。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
で、
揚
(
あげ
)
あしを左の股、
遣違
(
やりちが
)
いにまた右て。
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
入もじ/\致せしが
頓
(
やが
)
て
越中犢鼻褌
(
ゑつちうふんどし
)
を取出し見て是なり/\と申ければ一同どつと
笑
(
わら
)
ひつゝ今夜は
隣
(
となり
)
座敷にて大聲を
揚
(
あげ
)
馬鹿な騷ぎを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
揚
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
“揚”を含む語句
抑揚
鷹揚
油揚
悠揚
揚羽蝶
水揚
揚子江
揚言
飛揚
賞揚
打揚
揚屋入
揚煎餅
揚饅頭
取揚婆
引揚
揚屋
昂揚
揚々
揚代
...