あげ)” の例文
一度たべる樣に致てすこしにても母樣の御口に適物を調へてあげんと思へども夫さへ心の儘ならずされどもうなぎあげたらお力も付ふかと存夜業よなべに糸をくりし代にて鰻を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ごく内證ないしようでお前にあげませうと云ふを城富聞より大いに喜悦よろこび夫は/\まことに有がたう御座ると云ば非人共して酒手は何程位どのくらゐおいて行のだへ全體ぜんたいやつてはならぬことだが己輩おらたち寸志こゝろざしで内證であげるだから其ことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
殘らず仕立たれば何なにか御心安くなし今でも縮緬類ちりめんるゐは時々此方へ仕立に遣はさるゝがむかしと違ひて商賣しやうばいいそがしけれ共お馴染なじみゆゑまさかに今では出來ませんとも云れず其度に仕立てあげるなり夫に又先生はごく酒好さけずきにて毎日まいにちみせへ酒を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)