“二進”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にっち81.5%
につち14.8%
にっちん3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸の食い詰め者で、二進にっち三進さっちも首の回らぬ連中なぞは、一つ新開地の横浜へでも行って見ようという気分で出かけて来る時だ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
乘り入れて二進につち三進さつちもいかなくなるか自腹の痛事あるべきなりオヽこはやと悟る人は誠にい子といふべきなりなどと横道のむだは措きこゝ
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
いわば自身で仕立てた不孝の子二十四名を荒れ出すが最後得たりや応と引括ひっくくって、二進にっちん一十いんじゅう、二進の一十、二進の一十で綺麗に二等分して——もし二十五人であったら十二人半ずつにしたかも知れぬ
謀叛論(草稿) (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)