“にっち”の漢字の書き方と例文
語句割合
二進100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして結局自分の力では二進にっち三進さっちも勘考がつかないと悟った雄太郎君は、誰か力になって貰える、信頼の置ける先輩はないものか、と探しはじめた。
石塀幽霊 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
二進にっち三進さっちも行かないぬかるみだし、身を切るような風、ふぶき、行けども行けどもはてしない道のり。
まるで彼には二進にっち三進さっちもゆかない地獄だった。そしてこういうことにさんざん苦しくなるといつでも彼は自分でも変に思うほど、かえってでたらめな気持になった。
雪の夜 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)