“推進器”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
スクリュウ42.9%
すいしんき28.6%
スクリウ14.3%
スクリュウプロペラー14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ、あるといえば藻海くらいだろうが、それも過去における魔境に過ぎず……いまはその怪馬尾藻ほんだわらも汽船の推進器スクリュウが切ってしまう。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
白いペンキ塗りの汚れた通運丸つううんまるが、煙筒えんとつからは煤煙ばいえんをみなぎらし、推進器すいしんきからは水を切る白い波を立てて川をくだって行くのが手にとるように見えた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
「物質の鉄則から釈放されたる宇宙」に向つての止め度もなき霊の推進器スクリウの飽くなき回転の響きを耳にする思ひがする、たゞ、それが春であつたがために——あゝ、わたしは、今日! 一体
波の戯れ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
また推進器スクリュウプロペラーの羽で水を艫部ろぶに打ち付けるためにいくぶんの振動を起すが、これは船体の枢要な箇所を丈夫にすれば大抵防がれる事になる。
汽船の改良 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)