“二口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふたくち58.3%
ふたふり41.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この辺りの筏は残らず徴発めしあげられて、一艘だって有りはしませぬ。往来は、御城下の橋と、この井細田の舟橋との二口ふたくちに限られて、それも、手形がなくては渡れまぬ
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つめたい雪はお葉の白い手から洋盃に移された。重太郎は無言で雪と酒とを一所いっしょに飲んだ。が、口に馴れぬ酒ははりにがいと見えて、彼は二口ふたくちばかり飲んで洋盃を置いた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
其の時に二口ふたふり打ったるを、一腰ひとこしが鬼丸にて、一腰が今御当家にある國綱なれば、どうか鬼丸作りに致せとの仰せなれば、至急の事には相成るまいのう、政七
ろうたけた貴婦人と見せかけながら、拳銃ピストルに短剣二口ふたふり莫連女ばくれんおんなの正体を完全に暴露した。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)