“按察使”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あぜち87.5%
あんさつし12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おそばにいるはずの按察使あぜちの君も時々通って来る源中将が無理に部屋のほうへ呼び寄せたので、この小侍従だけがお付きしているのであった。
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
灯はなく、天皇の御寝ぎょしの場とて、すぐそこの炉の床だった。そして按察使あぜちノ大納言資名すけなは、土間へじかにむしろを敷き、破れ壁にもたれて、眠るともない姿でいた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
北平の按察使あんさつし僉事せんじ湯宗とうそう按察使あんさつし陳瑛ちんえいが燕のこがねを受けて燕の為に謀ることをがいするあり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
姚忠粛ちょうちゅうしゅくげん至元しげん二十年に遼東りょうとう按察使あんさつしとなった。