“遼東”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうとう85.7%
れうとう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遼東(りょうとう)の大野(たいや)を吹きめぐって、黒い日を海に吹き落そうとする野分(のわき)の中に、松樹山(しょうじゅざん)の突撃は予定のごとく行われた。時は午後一時である。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「まず、遼東(りょうとう)へ使いをはせて、鮮卑(せんひ)国王へ金帛(きんぱく)を送り、遼西(りょうせい)の胡夷勢(えびすぜい)十万をかり催して、西平関(せいへいかん)へ進出させること。これ一路であります」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その彼が、結局自分も彼等と同じ能力の所有者だつたと云ふ事を、さうして更に厭(いと)ふ可き遼東(れうとう)の豕(し)だつたと云ふ事は、どうして安々と認められよう。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
後(のち)に煬帝(やうだい)遼東(れうとう)を攻(せ)むる時(とき)、梯子(はしご)を造(つく)りて敵(てき)の城中(じやうちう)を瞰下(みおろ)す。高(たか)さ正(まさ)に十五丈(じふごぢやう)。沈光(ちんくわう)其(そ)の尖端(とつさき)に攀(よ)ぢて賊(ぞく)と戰(たゝか)うて十數人(じふすうにん)を斬(き)る。城兵(じやうへい)這奴(しやつ)憎(にく)きものの振舞(ふるまひ)かなとて、競懸(きそひかゝ)りて半(なか)ばより、梯子(はしご)を折(くじ)く。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)