“松樹山”の読み方と例文
読み方割合
しょうじゅざん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遼東りょうとう大野たいやを吹きめぐって、黒い日を海に吹き落そうとする野分のわきの中に、松樹山しょうじゅざんの突撃は予定のごとく行われた。時は午後一時である。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
第×師団第×聯隊の白襷隊しろだすきたいは、松樹山しょうじゅざん補備砲台ほびほうだいを奪取するために、九十三高地くじゅうさんこうち北麓ほくろくを出発した。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
浩さんは松樹山しょうじゅざん塹壕ざんごうからまだあがって来ないがその紀念の遺髪ははるかの海を渡って駒込の寂光院じゃっこういんに埋葬された。ここへ行って御参りをしてきようと西片町にしかたまち吾家わがやを出る。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)