“松樹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まつのき57.1%
まつ28.6%
しょうじゅ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水を飲み終ると、大蛇は向うの岸に上り、大きな松樹まつのきに身を巻きつけ、一つじつと締めると、見る見るうちにおなかはげつそりと小さくなつて、勢よくどこかへ行つてしまひました。
蛇いちご (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
松樹まつ乱岩みだれいわの多い山坂の混戦なので、鉄砲などはまどろいとなして、槍、太刀、長柄でわめきあう者が多かった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いで行ってしまわれた夕暮、我れは悲しみにたえやらず、君の行方なつかしく、美しい茜色の西の大空を、野越え、山越え、森越えて眺めやり、松樹しょうじゅ影暗く繁る、瘤寺こぶでらの、湿しめれる墓畔ぼはんに香をいて