“しょうじゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ショウジュ
語句割合
聖衆45.5%
摂受9.1%
摂取9.1%
松寿9.1%
松樹9.1%
椒樹9.1%
正受9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大江定基法師の、「笙歌せいが遥かに聞ゆ孤雲の上、聖衆しょうじゅ来仰す落日の前」という詩も見えた。又女院の歌らしく
「摂」とは摂受しょうじゅの意味で、つまり和光同塵どうじん、光をやわらげてちりに同ずること、すなわち一切の人たちをおさめとって、菩薩の大道に入らしめる、善巧たくみな四つの方便てだてが四摂法です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
抱いてくれる愛、それは慈悲の世界です。享受の世界です。摂受しょうじゅの世界です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
なお庵室の西一丁余り隔てて一間四面のお堂を建てて、お堂の妻戸に庵室の戸を開け合せるようにし、仏前の燈明を摂取しょうじゅの光明と思って常に光明遍照こうみょうへんじょうの文を唱え、真心を現して発露啼泣ほつろていきゅうしていた。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
健気けなげにもゆかしい男は、町中の宿所にいた湯浅甚助ゆあさじんすけと小倉松寿しょうじゅの二小姓である。変を知るやふたりとも、本能寺の中へ駈けつけて来た。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いで行ってしまわれた夕暮、我れは悲しみにたえやらず、君の行方なつかしく、美しい茜色の西の大空を、野越え、山越え、森越えて眺めやり、松樹しょうじゅ影暗く繁る、瘤寺こぶでらの、湿しめれる墓畔ぼはんに香をいて
ときわかえでとう深山性の椒樹しょうじゅ属の樹木が次第に多く、その間にまさき、あぶらちゃん、のぶのき、くましで、うつぎ、にしきぎ、くろもじ、うるしの木、山はぜ、丁字桜ちょうじざくら、山ぼうし
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
飯山いいやま正受しょうじゅ老人は、群狼の中で坐禅をしたということを米友は知らないが、これは油断がならない。見廻せば前後茫々たる川中島。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)