松樹まつ)” の例文
松樹まつ乱岩みだれいわの多い山坂の混戦なので、鉄砲などはまどろいとなして、槍、太刀、長柄でわめきあう者が多かった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
猶來ること數町、われより強ゆる更に數次なるに及び、さらばとて立留りしは、町を既に遠く離れて、路の少しく右に曲りたる、一株の松樹まつの面白く立てる處なりき。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)