“りょうとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:リョウトウ
語句割合
遼東66.7%
凌統14.8%
梁党3.7%
両兜3.7%
両頭3.7%
梁東3.7%
裲襠3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まず、遼東りょうとうへ使いをはせて、鮮卑せんひ国王へ金帛きんぱくを送り、遼西りょうせい胡夷勢えびすぜい十万をかり催して、西平関せいへいかんへ進出させること。これ一路であります」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甘寧かんねいを先手に、徐盛じょせい丁奉ていほうを中軍に、凌統りょうとう呂蒙りょもうを後陣として、総勢五万、水陸軍に編制し、彼自身は、二万五千をひきいて柴桑を船で出た。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すでにこのことは、梁党りょうとうの下部から中堅にいたるまでの者が、当然のように、心で推していたことであり、ついに宋江もいなみかねて
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのうえなお、この前後、黄門山の四頭領とよばれた賊が、ふうを慕って、梁山泊へ降って来たので、それも梁党りょうとうめいに加えられた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一行は両兜りょうとう合掌造りの田舎家に泊り、鱒料理を賞味した。
滝しぶき (新字新仮名) / 吉野秀雄(著)
肯定と否定とが一人の人の中に同棲どうせいしている。そして、そのような矛盾のままで性格が固定し切っているかと思えば、そうでない。気分の動きにつれて肯定と否定の両頭りょうとうみ合いを始める。
「かくては、益もなし」と、はやく機を察して、孫堅もまた、さっと見事な退陣ぶりを見せて、梁東りょうとうという部落の辺まで、兵を引いてしまった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蝋灯の灯かげに金糸銀糸の裲襠りょうとうきらめき、太夫と呼ばれる第一流遊女のあえかな美しさは、英泉や国貞の錦絵がそのまま抜け出してきたかと思われるばかりだったからだった。
わが寄席青春録 (新字新仮名) / 正岡容(著)