凌統りょうとう)” の例文
徐晃は、一隊をひいて、駈け戻って行ったが、間もなく、敵の呂蒙りょもう凌統りょうとうの兵を蹴ちらして、重囲の中から張遼を助け出して帰ってきた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甘寧かんねいを先手に、徐盛じょせい丁奉ていほうを中軍に、凌統りょうとう呂蒙りょもうを後陣として、総勢五万、水陸軍に編制し、彼自身は、二万五千をひきいて柴桑を船で出た。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこは蜀の一将傅彤ふとうが守っていた。これへの夜襲に、呉の凌統りょうとう、周泰、韓当などが、われこそと挙って先鋒を志願したが、陸遜は何か思う旨があるらしく
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
行軍には、まず韓当かんとう黄蓋こうがいを先鋒とし、大小の兵船五百余艘、三江の岸へさして進み陣地を構築せよ。蒋欽しょうきん周泰しゅうたいは第二陣につづけ。凌統りょうとう潘璋はんしょうは第三たるべし。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは将軍凌操の子凌統りょうとうで、まだ十五歳の年少だったが、父が、乱軍の中に射たおされたと聞くや、ただ一名、敵中へ取って返し、父のかばねをたずねて馳せ返ってきた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
周瑜は仰天して、空しく駒を返したが、すぐ甘寧をよんで荊州の城へ馳せ向け、また凌統りょうとうをよんで
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その先陣を希望して、われに、自分にと、争った者は、またしても、宿怨ある甘寧かんねい凌統りょうとうだった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新たに建業から大軍をひきいてきた韓当かんとう、周泰など老練を配し、先手には潘璋はんしょう、うしろ備えには凌統りょうとう、そして呉随一の戦上手いくさじょうずといわれる甘寧が全軍をにらんで遊軍という位置にある。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところへ、余杭よこうの地から、遅れ馳せに、凌統りょうとうが着いて、中途から宴に加わった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後陣の凌統りょうとうは、まだ逍遥津の一水を、全部渡河しきっていないらしい。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この乱暴者は、呉郡ごぐん余杭よこうの人で、凌統りょうとうあざな公績こうせきという青年だった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)