“歳末”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くれ66.7%
さいまつ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
満潮と一緒に大根河岸へ上ってくる荷足にたりの一つに、今朝は歳末くれを当て込みに宇治からの着荷があるはずなので、いつもより少し早目に起き出た荷方の仙太郎は
すると、背後の方から伸び上って見ていた一人が、それはたしか蜻蛉が持っていた櫛で、歳末くれに、安く売るから買わないかと言って見せられたことがあると証言した。
さすがに戦時せんじであって、まちは、いつものれとちがい、べつにかざりもなくてさびしかったのです。それでも歳末さいまつ気分きぶんだけは、どこにかただよっていました。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)