“乱妨”の読み方と例文
読み方割合
らんぼう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陸羽の奥はまだ蝦夷地えぞちのままといってよい。乱妨らんぼう、反乱、同族の闘いなど、絶えまもない。——顕家あきいえは二年の在任ですっかり戦陣の起居に馴れた。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こういうように巡査が出来る前は世の中は乱妨らんぼう新徴組しんちょうぐみだとか、龍虎隊りゅうこたいだとかいうのが乱妨をして、市中を荒らしたので、難儀の趣を訴えて、昼夜の見廻りが出来
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
これ見馴れ聞き馴るるのあまり、その威をけがすを畏れてなり。近ごろ水兵などが、畏きあたりの御名を呼ばわりて人の頭を打ち、また売婬屋で乱妨らんぼうなどするを見しことあり。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)