“さえぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
96.3%
1.9%
遮切1.5%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いいのいいの」とおようがさえぎった、「いま髪を解いてますから、ちょっとたばねたらまいりますって、そう云っといてちょうだい」
ひとでなし (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
と云いながらそばへ寄って、源三の衣領えりくつろげて奇麗きれいな指で触ってみると、源三はくすぐったいと云ったように頸をすくめてさえぎりながら
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
父は狼狽あわてて「いや、その事やったら、よう分かってるのやが」とせき込んで遮切さえぎったが、何かの固まりの様に唾を呑むと弱々しく呟やいた。
十姉妹 (新字新仮名) / 山本勝治(著)
轔々りんりん蕭々しょうしょう行人こうじん弓箭きゅうせん各腰にあり。爺嬢やじょう妻子走って相送り、塵埃じんあい見えず咸陽橋かんようきょう。衣をき足をり道をさえぎこくす。哭声ただちに上って雲霄うんしょうおかす。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)