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『十姉妹』
ふりがな文庫
『
十姉妹
(
じゅうしまつ
)
』
田面には地図の様な線条が縦横に走って、旱の空は雨乞の松火に却って灼かれたかの様に、あくまでも輝やき渡った。情けないほどのせせらぎにさえ仕掛けた水車を踏む百姓の足取りは、疲れた車夫の様に力が無く、裸の脊を流れる汗は夥しく増えた埃りに塗れて灰汁 …
著者
山本勝治
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約31分(500文字/分)
朗読目安時間
約51分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
敵
(
か
)
熾
(
さ
)
如何
(
どう
)
止
(
とど
)
炬火
(
かがりび
)
早
(
はよ
)
従順
(
おとな
)
眇
(
すが
)
嗚咽
(
むせ
)
狼狽
(
あわ
)
一戦
(
ひとそよ
)
涎
(
よだ
)
煑
(
た
)
旧
(
ふる
)
礫
(
つぶて
)
粥
(
かゆ
)
膨
(
ふく
)
蠱惑
(
こわく
)
流石
(
さすが
)
認
(
したた
)
蹲
(
うずくま
)
軍鶏
(
しゃも
)
遂々
(
とうとう
)
遮切
(
さえぎ
)
酷
(
ひど
)
首肯
(
うなず
)
骰子
(
さいころ
)
骸
(
むくろ
)
鳥渡
(
ちょっと
)
黄昏
(
たそがれ
)
怪訝
(
けげん
)
凭
(
もた
)
台詞
(
せりふ
)
呑気
(
のんき
)
喫驚
(
びっくり
)
嗤
(
わら
)
土龍
(
もぐら
)
塗
(
まみ
)
定
(
き
)
屹
(
きっ
)
灰汁
(
あく
)
手弄
(
てなぐさ
)
故意
(
わざ
)
旱
(
ひでり
)
暴落
(
がら
)
松火
(
たいまつ
)
欝金
(
うこん
)
濁酒
(
どぶろく
)
火華
(
ひばな
)