“遮切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さえぎ87.5%
さへぎ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それまで点々としてしょんぼりうなだれていた千之介が、突如おもてをあげると、何ごとか恐れるように声をふるわせながらけわしく遮切さえぎった。
十万石の怪談 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
父は狼狽あわてて「いや、その事やったら、よう分かってるのやが」とせき込んで遮切さえぎったが、何かの固まりの様に唾を呑むと弱々しく呟やいた。
十姉妹 (新字新仮名) / 山本勝治(著)
「全くもし芸術がなかつたら僕は破滅したでせう。」と裕佐は遮切さへぎつた。「——しかし今では僕はまるでちがつた考を持つてゐます。僕は異端です。それは決して自暴自棄からではありません。 ...