トップ
>
遮切
>
さえぎ
ふりがな文庫
“
遮切
(
さえぎ
)” の例文
それまで点々としてしょんぼりうなだれていた千之介が、突如
面
(
おもて
)
をあげると、何ごとか恐れるように声をふるわせ
乍
(
なが
)
らけわしく
遮切
(
さえぎ
)
った。
十万石の怪談
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
父は
狼狽
(
あわ
)
てて「いや、その事やったら、よう分かってるのやが」とせき込んで
遮切
(
さえぎ
)
ったが、何かの固まりの様に唾を呑むと弱々しく呟やいた。
十姉妹
(新字新仮名)
/
山本勝治
(著)
竜次郎はそれを
遮切
(
さえぎ
)
って、矢張自分で手繰るので有った。それを小虎も手伝った。船は向河岸を離れて、空の
儘
(
まま
)
七八間、藤蔓の輪を滑らせながら動き出した。
死剣と生縄
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
「待って下さい」技師が
遮切
(
さえぎ
)
った。「その前に、二、三調べたいことがあるんです」
坑鬼
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
と、露月はかたわらから
遮切
(
さえぎ
)
って
艶容万年若衆
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
▼ もっと見る
しかしそのとき、すいすいと足早に近寄って
遮切
(
さえぎ
)
ったのは主水之介です。
旗本退屈男:08 第八話 日光に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
すると警部は
遮切
(
さえぎ
)
るようにして
銀座幽霊
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
再び門七が
慌
(
あわ
)
てて
遮切
(
さえぎ
)
ると、千之介を
庇
(
かば
)
うように言った。
十万石の怪談
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
遮
常用漢字
中学
部首:⾡
14画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“遮”で始まる語句
遮
遮断
遮二無二
遮莫
遮蔽
遮那王
遮斷
遮那
遮光
遮塀