“遮斷”の読み方と例文
新字:遮断
読み方割合
しやだん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兎にも角にも、履物はきものを突つかけて、生垣の外へ廻ると、杵太郎とお葉の退路を遮斷しやだんしたらしく、何やら激しく言ひ合つてをります。
聳然すつくりそら奔騰ほんたうしようとするほのほよこしつけ/\疾風しつぷうつひかたまりごとつかんでげた。つぶてはゆらり/\とのみうごいて東隣ひがしどなりもりがふはりとけて遮斷しやだんした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
が、内儀の死んでゐる離屋の一室は、完全に外からの通路を遮斷しやだんされて、内儀の作つた座敷牢、言葉を換へて言へば、『黄色い部屋』になつて居るのでした。
銭形平次捕物控:282 密室 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)