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遮斷
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しやだん
ふりがな文庫
“
遮斷
(
しやだん
)” の例文
新字:
遮断
兎にも角にも、
履物
(
はきもの
)
を突つかけて、生垣の外へ廻ると、杵太郎とお葉の退路を
遮斷
(
しやだん
)
したらしく、何やら激しく言ひ合つてをります。
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
聳然
(
すつくり
)
と
空
(
そら
)
に
奔騰
(
ほんたう
)
しようとする
焔
(
ほのほ
)
を
横
(
よこ
)
に
壓
(
お
)
しつけ/\
疾風
(
しつぷう
)
は
遂
(
つひ
)
に
塊
(
かたまり
)
の
如
(
ごと
)
き
火
(
ひ
)
の
子
(
こ
)
を
攫
(
つか
)
んで
投
(
な
)
げた。
其
(
そ
)
の
礫
(
つぶて
)
はゆらり/\とのみ
動
(
うご
)
いて
居
(
ゐ
)
る
東隣
(
ひがしどなり
)
の
森
(
もり
)
の
木
(
き
)
がふはりと
受
(
う
)
けて
遮斷
(
しやだん
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
が、内儀の死んでゐる離屋の一室は、完全に外からの通路を
遮斷
(
しやだん
)
されて、内儀の作つた座敷牢、言葉を換へて言へば、『黄色い部屋』になつて居るのでした。
銭形平次捕物控:282 密室
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼等
(
かれら
)
が
女
(
をんな
)
の
所在
(
ありか
)
を
覘
(
ねら
)
ふのは
極
(
きは
)
めて
容易
(
ようい
)
なものの
樣
(
やう
)
ではありながら
蛸壺
(
たこつぼ
)
が
少
(
すこ
)
しの
妨
(
さまた
)
げもなく
沈
(
しづ
)
められる
樣
(
やう
)
ではなく、
父母
(
ふぼ
)
の
目
(
め
)
が
闇
(
やみ
)
の
夜
(
よ
)
にさへ
光
(
ひかり
)
を
放
(
はな
)
つて
女
(
をんな
)
を
彼等
(
かれら
)
から
遮斷
(
しやだん
)
しようとして
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
遮
常用漢字
中学
部首:⾡
14画
斷
部首:⽄
18画
“遮”で始まる語句
遮
遮断
遮二無二
遮莫
遮蔽
遮切
遮那王
遮那
遮光
遮塀