“蛸壺”の読み方と例文
読み方割合
たこつぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竜安石の下の蛸壺たこつぼになっているようなところへ突っ込むと、暫くして、極めて巧みに掴み出したのは、六寸ほどの蛸であります。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
近年倉敷に羽島窯が起り、よい雑器を試みます。浅口郡に大原窯おおはらがまがあって、くすりのない瓦焼で、土瓶とか焙烙ほうろくとか土鍋とか蛸壺たこつぼとかを作ります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
刄物はものもつつあしてもどう一である。蛸壺たこつぼそこにはかならちひさなあな穿うがたれてある。しりからふつといきけるとたこおどろいてするとつぼからげる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)