“しやだん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遮斷50.0%
遮断50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、内儀の死んでゐる離屋の一室は、完全に外からの通路を遮斷しやだんされて、内儀の作つた座敷牢、言葉を換へて言へば、『黄色い部屋』になつて居るのでした。
銭形平次捕物控:282 密室 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
彼等かれらをんな所在ありかねらふのはきはめて容易よういなもののやうではありながら蛸壺たこつぼすこしのさまたげもなくしづめられるやうではなく、父母ふぼやみにさへひかりはなつてをんな彼等かれらから遮斷しやだんしようとしてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
日光を遮断しやだんする鉄塀はひとしく彼女をも我より離隔して、かりの通ふべき空もなし、夢てふもの世にたのむべきものならば、我は彼女と相談あひかたる時なきにあらず、然れどもその夢もはかなや
我牢獄 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)