遮断しやだん)” の例文
旧字:遮斷
之を諱みしが為めに終に曖昧あいまいに陥れり。頼襄の生涯は猶一抹の横雲に其中腹を遮断しやだんせられたる山の如くなれり。
頼襄を論ず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
本居宣長は子ども等が邪魔になると云つて、二階の勉強部屋との遮断しやだんを工夫して居るが、私も孫が二階にのぼつて来て邪魔をするので板障子を作り、遮断をするやうにした。
(新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
日光を遮断しやだんする鉄塀はひとしく彼女をも我より離隔して、かりの通ふべき空もなし、夢てふもの世にたのむべきものならば、我は彼女と相談あひかたる時なきにあらず、然れどもその夢もはかなや
我牢獄 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)