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障
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さえぎ
ふりがな文庫
“
障
(
さえぎ
)” の例文
霧が物を
障
(
さえぎ
)
る事は東西を通じて詩にも歌にもいろいろに云い現されているが、ある学者は霧が視界を障ぎる距離を詳しく調べてみた。
歳時記新註
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
と云いながら
傍
(
そば
)
へ寄って、源三の
衣領
(
えり
)
を
寛
(
くつろ
)
げて
奇麗
(
きれい
)
な指で触ってみると、源三はくすぐったいと云ったように頸を
縮
(
すく
)
めて
障
(
さえぎ
)
りながら
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
傘をひらいて落ちたように、木の枝が、木の枝に
障
(
さえぎ
)
られつつ墜ちて行ったので、城太郎はどこも大地に打ちはしなかったが
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
甲子太郎は平次の言葉を
障
(
さえぎ
)
って、
以
(
もっ
)
ての外の首を振るのです。有峰杉之助が評判の良い浪人とは聴きましたが、甲子太郎までこう言おうとは思いも寄らなかったのです。
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
世間財理の融通を
障
(
さえぎ
)
り、不得策のはなはだしきで、地方に必要の
活金
(
いきがね
)
を地下に埋め投ずに同じ。
神社合祀に関する意見
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
この輪がこれまで発見せられなかったのは、従来の観測は皆低地でするのみであったため、下層の濁った空気に
障
(
さえぎ
)
られて見えなかったのだろうという事である。
話の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
二た月ほど前から
虱潰
(
しらみつぶ
)
しに泉屋一家を荒して歩く曲者、——どんなに要心を重ねても、風の如く潜り込んで、かなり
纏
(
まとま
)
った金をさらった上、
障
(
さえぎ
)
る者があると、恐ろしい早業で
銭形平次捕物控:046 双生児の呪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
入口から射し入る青白い月、何やら鳥のようなものが、その先をサッと
障
(
さえぎ
)
ります。
銭形平次捕物控:063 花見の仇討
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
今まで黙って聞いて居た浩一郎は、この時二人の言を
障
(
さえぎ
)
って
古銭の謎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
障
常用漢字
小6
部首:⾩
14画
“障”を含む語句
障碍
支障
障子
障礙
故障
目障
罪障
破障子
手障
障子越
気障
戸障子
耳障
硝子障子
眼障
障害
罪障消滅
泥障
氣障
腰障子
...