“手障”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てざわ50.0%
てざ16.7%
てざは16.7%
てざわり16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
練物ねりもので作ったのへ指先のもんを押しつけたりして、時々うまくごまかした贋物がんぶつがあるが、それは手障てざわりがどこかざらざらするから、本当の古渡こわたりとはすぐ区別できるなどと叮嚀ていねいに女に教えていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いや随分面白かった。その手障てざわりが違っていたからな。ところがどうだろうあの女を見てから——廻国風の娘のことだが——すっかり萩野に厭気がさし、薄情ではあったがつッ放してしまった。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
子供のやうにやんちやで、うぶで、一本気で、手障てざはりは冷たく静かなやうだが、底には高い潜熱とつよい執着をもつてゐた。
なでて見るとおかしな手障てざわりだから財布の中へ手を入れて引出して見ると、封金ふうきんで百両有りましたからびっくりして橋のたもとまで追駆おっかけて参り
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)