“障子越”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しやうじご25.0%
しやうじごし25.0%
しょうじご25.0%
しょうじごし25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗助そうすけ仕立卸したておろしの紡績織ばうせきおり脊中せなかへ、自然じねんんで光線くわうせん暖味あたゝかみを、襯衣しやつしたむさぼるほどあぢはひながら、おもておとくともなくいてゐたが、きふおもしたやうに、障子越しやうじごしの細君さいくんんで
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
なにがそんなに可笑をかしいの、きよ」と御米およね障子越しやうじごしはなけるこゑきこえた。きよはへえとつてなほわらした。兄弟きやうだいなんにもはず、なか下女げぢよわらごゑみゝかたむけてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
突然とつぜん隣座敷となりざしきから、おきしのすすりこえが、障子越しょうじごしにきこえてた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
「何がそんなにおかしいの、清」と御米が障子越しょうじごしに話しかける声が聞えた。清はへえと云ってなお笑い出した。兄弟は何にも云わず、なかば下女の笑い声に耳を傾けていた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)