“腰高障子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こしだか66.7%
こしだかしょうじ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
チョビ安は寝ぼけまなこをこすりながら、裏手の井戸端へ顔を洗いに、ガタピシ腰高障子こしだかをあけて出ていった。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
懐手ふところで、のっそりと台所に来てみると、水口の腰高障子こしだかから二つの顔がのぞいている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
学校は村の中程にあって、藁葺の屋根をもった平家ひらやだった。教室の一方、腰高障子こしだかしょうじをあけると二、三枚の畑をへだてて市場の人だかりや、驢馬ろばや、牛や、豚などが見えた。
中洲真砂座なかすまさござといふ芝居の横手の路地にも銘酒屋楊弓場ようきゅうば軒を並べ、家名小さく書きたる腰高障子こしだかしょうじの間より通がかりの人を呼び込む光景、柳原の郡代、芝神明、浅草公園奥山おくやま等の盛況に劣らず。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)