“こしだかしょうじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
腰高障子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学校は村の中程にあって、藁葺の屋根をもった平家ひらやだった。教室の一方、腰高障子こしだかしょうじをあけると二、三枚の畑をへだてて市場の人だかりや、驢馬ろばや、牛や、豚などが見えた。
中洲真砂座なかすまさござといふ芝居の横手の路地にも銘酒屋楊弓場ようきゅうば軒を並べ、家名小さく書きたる腰高障子こしだかしょうじの間より通がかりの人を呼び込む光景、柳原の郡代、芝神明、浅草公園奥山おくやま等の盛況に劣らず。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)