“こしだか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
腰高63.6%
腰高障子36.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここの家でもこころよく承知して、勘次郎を庭口から奥へ案内した。百姓家とも付かず、店屋てんやとも付かないうちで、表には腰高こしだかの障子をしめてあった。
(新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
家は腰高こしだか塗骨障子ぬりぼねしょうじを境にして居間と台所との二間のみなれど竹の濡縁ぬれえんそとにはささやかなる小庭ありとおぼしく、手水鉢ちょうずばちのほとりより竹の板目はめにはつたをからませ
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
狂女の妄念というのほかはないものの、それにしてもこうしつこく立たれては仏の顔も三度まで、第一客足にも障ろうというもの——海老床の腰高障子こしだかへ隠居が蝦の跳ねている図を絵いてから
そこも磯屋の庭つづきではあったが、すぐ勝手や風呂場ふろばに近くて、おんなや下男が多勢立ち働いているのが、あけ放した水口の腰高障子こしだかのなかに見えていた。たきぎを割る音や茶碗ちゃわんを洗う音もしていた。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)