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腰高
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こしだか
ふりがな文庫
“
腰高
(
こしだか
)” の例文
呉服部は、
腰高
(
こしだか
)
の
畳敷
(
たたみじき
)
で、普通のお客は、畳に腰かけて買い物をする。しかし反物などを買う客は、畳敷の上にあがり込む。
私の生まれた家
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
読みさしの
黄表紙
(
きびょうし
)
を伏せると、勘弁勘次は突っかかるようにこう言って、開けっ放した海老床の
腰高
(
こしだか
)
越しに
戸外
(
そと
)
を覗いた。
釘抜藤吉捕物覚書:02 梅雨に咲く花
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ここの家でもこころよく承知して、勘次郎を庭口から奥へ案内した。百姓家とも付かず、
店屋
(
てんや
)
とも付かない
家
(
うち
)
で、表には
腰高
(
こしだか
)
の障子をしめてあった。
兜
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
家は
腰高
(
こしだか
)
の
塗骨障子
(
ぬりぼねしょうじ
)
を境にして居間と台所との二間のみなれど竹の
濡縁
(
ぬれえん
)
の
外
(
そと
)
には
聊
(
ささや
)
かなる小庭ありと
覚
(
おぼ
)
しく、
手水鉢
(
ちょうずばち
)
のほとりより竹の
板目
(
はめ
)
には
蔦
(
つた
)
をからませ
「いき」の構造
(新字新仮名)
/
九鬼周造
(著)
家は
腰高
(
こしだか
)
の
塗骨
(
ぬりぼね
)
障子を境にして
居間
(
いま
)
と台所との
二間
(
ふたま
)
のみなれど竹の
濡縁
(
ぬれえん
)
の
外
(
そと
)
には
聊
(
ささや
)
かなる小庭ありと覚しく、
手水鉢
(
ちょうずばち
)
のほとりより竹の
板目
(
はめ
)
には
蔦
(
つた
)
をからませ
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
石段を下り切つた
直
(
す
)
ぐ前に、眞ツ黒な古ぼけた家が、
暗
(
やみ
)
の中から影の如く見えてゐた。
内部
(
なか
)
のラムプの光で黄色く浮き出した
腰高
(
こしだか
)
の
障子
(
しやうじ
)
には、『
御支度所
(
おしたくじよ
)
大和屋
(
やまとや
)
』といふ
文字
(
もんじ
)
が
茫
(
ぼう
)
として讀まれた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
言いながら
不審気
(
いぶかしげ
)
な味噌松を先に、藤吉はがらりと勝手の
腰高
(
こしだか
)
を開けた。
釘抜藤吉捕物覚書:03 三つの足跡
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
腰
常用漢字
中学
部首:⾁
13画
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
“腰高”で始まる語句
腰高障子
腰高盃
腰高塀
腰高窓