“さえざ”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつも両側の汚れた瓦屋根かわらやね四方あたりの眺望をさえざられた地面の低い場末の横町よこちょうから、今突然、橋の上に出て見た四月の隅田川すみだがわは、一年に二
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
中腰になって両手を伸ばしつつ、私の言葉をさえざり止めようとして狼狽ろうばいしている態度が、新しく新しく湧き出る私の涙越なみだごしにユラユラと揺らめき泳いだ。しかし私は皆まで聞かなかった。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
とにかく、私の行く手はさえざられました。私は母に内密でそっと珪次に相談すると
扉の彼方へ (新字新仮名) / 岡本かの子(著)