“鄙歌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひなうた90.0%
ひか10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山やまは雲のとばりをかかげ、湖辺の灌木はさながら乙女となって朝の姿をうつし、梢にはなに鳥かきてまろらかな鄙歌ひなうたをうたう。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)
調子を合わす三味線の音がすると、清らかな女の声でうたうのが手に取るように聞こえる。調子はずれの鄙歌ひなうたが一度に起こってさらをたたく音もする。
竜舌蘭 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
『生木にゃ青い血、オージルビーにゃ金の血』という名高い鄙歌ひかはあれは修辞的の意味ばかりでなく文字通りの意味があるのじゃ。