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『竜舌蘭』
ふりがな文庫
『
竜舌蘭
(
りゅうぜつらん
)
』
一日じめじめと、人の心を腐らせた霧雨もやんだようで、静かな宵闇の重く湿った空に、どこかの汽笛が長い波線を引く。さっきまで「青葉茂れる桜井の」と繰り返していた隣のオルガンがやむと、まもなく門の鈴が鳴って軒の葉桜のしずくが風のないのにばらばらと …
著者
寺田寅彦
ジャンル
自然科学 > 植物学 > 植物学
初出
「ホトトギス」1905(明治38)年6月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約9分(500文字/分)
朗読目安時間
約15分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
祖父
(
おじい
)
義
(
よし
)
蠅除
(
はえよ
)
片頬
(
かたほお
)
性
(
たち
)
清香
(
きよか
)
菖蒲
(
しょうぶ
)
酌
(
しゃく
)
巻柏
(
まきがしわ
)
辻
(
つじ
)
部屋
(
へや
)
輿入
(
こしい
)
貼
(
は
)
袂
(
たもと
)
衣桁
(
いこう
)
萌黄
(
もえぎ
)
膝
(
ひざ
)
義雄
(
よしお
)
緋鯉
(
ひごい
)
簑笠
(
みのかさ
)
道節
(
どうせつ
)
白粉
(
おしろい
)
鄙歌
(
ひなうた
)
酒肴
(
しゅこう
)
鉢
(
はち
)
鐘馗
(
しょうき
)
間
(
ま
)
関羽
(
かんう
)
領
(
えり
)
頬杖
(
ほおづえ
)
餅
(
もち
)
髷
(
まげ
)
鯉
(
こい
)
鰭
(
ひれ
)
鶴
(
つる
)
黄昏
(
たそがれ
)
挨拶
(
あいさつ
)
丸
(
まる
)
信乃
(
しの
)
八幡
(
はちまん
)
南天
(
なんてん
)
唐紙
(
からかみ
)
土塀
(
どべい
)
孔明
(
こうめい
)
宅
(
うち
)
室
(
へや
)
宵
(
よい
)
宵闇
(
よいやみ
)
幌車
(
ほろぐるま
)
年増
(
としま
)
庖丁
(
ほうちょう
)
戸棚
(
とだな
)
皿鉢
(
さらばち
)
新宅
(
しんたく
)
曖昧
(
あいまい
)
板蔀
(
いたじとみ
)
枕
(
まくら
)
桜井
(
さくらい
)
樋川
(
ひかわ
)
池
(
いけ
)
河野
(
こうの
)
浜路
(
はまじ
)
灯
(
ひ
)
片袖
(
かたそで
)
球投
(
たまな
)
田舎
(
いなか
)
中気
(
ちゅうき
)
皿
(
さら
)