“輿入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こしい71.4%
こしいれ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるに奥様は松平和泉守まつだいらいずみのかみさまからお輿入こしいれになりましたが、四五年ぜんにお逝去かくれになり、其のまえから居りましたのはおあきという側室めかけ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と云うのは女房のお菊というのは、富豪の商人の松倉屋などへ、輿入こしいれすることなど出来そうもない、貧しい町家の娘だそうだ。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
其処そこへ和上の縁談が伝はつたので年寄としより仲間は皆眉をひそめたが、う云ふ運命まはりあはせであつたか、いよ/\呉服屋の娘の輿入こしいれがあると云ふ三日前みつかまへ
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
さればこのたび川島家と縁談整いて、輿入こしいれ済みし時は、浪子も息をつき、父中将も、継母も、伯母も、いくも、皆それぞれに息をつきぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)