“輿丁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よてい36.4%
よちょう27.3%
よちやう18.2%
かごかき9.1%
こしかき9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
香以を得意の檀那としていた駕籠屋かごやは銀座の横町にある方角と云う家で、郵便のない当時の文使ふみづかいに毎日二人ずつの輿丁よていが摂津国屋に詰めていた。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そして翌日は、どうにか杉坂を越えたものの、三日月村ではもう輿丁よちょうの者も、輿のうちの御方も、まったく疲れはてていた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さらにお輿をかついでゐる輿丁よちやうや雜人たちからして空腹を訴へ、つひに陛下のお輿こしを路傍にしてみな平臥してしまつたとある。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
職とする仕事も、運輸だけではなく、魚貝の売買、塩の仲次ぎ、小酒屋、石切り、鍛冶、車造り、馬子、輿丁こしかき、瓦焼き、木挽こびき、船大工。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)