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輿丁
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よちょう
ふりがな文庫
“
輿丁
(
よちょう
)” の例文
そして翌日は、どうにか杉坂を越えたものの、三日月村ではもう
輿丁
(
よちょう
)
の者も、輿のうちの御方も、まったく疲れはてていた。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
みると、あじろ輿をすえたまわりに、派手やかな半武装の武者が三人、
輿丁
(
よちょう
)
が四人、ひざまずいて待っていた。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
どの
輿丁
(
よちょう
)
の兵もみな
喘
(
あえ
)
ぎ喘ぎで、来るやいな、各〻の肩の輿を、身ぐるみ、
抛
(
ほう
)
り出すように、どんと置いた。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
雀は
輿
(
こし
)
を恐がッて、兼好が内へ身を入れかけたとき、輿の屋根に残っていた。それを見て、
輿丁
(
よちょう
)
の者が捕まえかけると、ピラと逃げ、輿を上げかけると、また輿の上へ来て止まる。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
輿をになうのも
輿丁
(
よちょう
)
ではない。どれもさんざんに戦い疲れた兵どもである。日ごろは小指の血にすら色青ざめる女院にしてさえ、いつか兵の血まみれ姿にもさまでなお感じもなくなっていた。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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まして
輿
(
こし
)
を
担
(
にな
)
う
輿丁
(
よちょう
)
たちの足もとは容易でなかった。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“輿丁(
駕輿丁
)”の解説
駕輿丁(かよちょう)は、かつて日本の朝廷に所属し、高貴な人物の載る駕輿(がよ、鳳輦や輿の意)を担ぐことを主たる任務とした下級職員である。輿丁(よてい・よちょう)、輿舁(こしかき)ともいう。平安時代末期(12世紀末)に現れた、寺社等に属する輿を舁く剃髪の者は、力者(りきしゃ)と呼ぶ。
(出典:Wikipedia)
輿
漢検準1級
部首:⾞
17画
丁
常用漢字
小3
部首:⼀
2画
“輿”で始まる語句
輿
輿論
輿入
輿望
輿側
輿中
輿馬
輿轎
輿地
輿舁