“文使”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふづか42.9%
ふみづか21.4%
ふみづかい21.4%
ふみつか7.1%
ふみづ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「む。なかなかよい弟御だ。兄思いだわ。ひそかにお案じだったとみゆるよ。ハハハハ、いや、昨夜のそれがしよりの文使ふづかいでは、それも道理か」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なぜか、単なる文使ふみづかいにすぎない自分に、やがて酒が出され、ぜんが出たのを見て、清盛は、いよいよこれは、ただごとならずと、予感をもった。
香以を得意の檀那としていた駕籠屋かごやは銀座の横町にある方角と云う家で、郵便のない当時の文使ふみづかいに毎日二人ずつの輿丁よていが摂津国屋に詰めていた。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
文使ふみつかひの親爺が言ひましたよ、——親分、奢つて下さいよ、この手紙を、十九か二十歳はたちの可愛らしい娘に頼まれましたよ、——とね、それから」
文使ふみづてを持って下って来た明智房は、それでは、自分がまったく意味をなさないものになるし、また、京都で親鸞を待ちかねている人々の失望のほども思いやられて
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)