“木挽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こびき92.6%
こび7.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうすると、いろいろ難儀なことが出来て、実に閉口したと帰って来てから後藤君が話された処によると、木挽こびきは木を四ツにしたのです。
小屋の横に、おおきな材木が枕木に横たわっているし、辺りに大鋸屑おがくずが積もっているなどから見ても、これは木挽こびき職人の寝小屋らしかった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
職とする仕事も、運輸だけではなく、魚貝の売買、塩の仲次ぎ、小酒屋、石切り、鍛冶、車造り、馬子、輿丁こしかき、瓦焼き、木挽こびき、船大工。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
多くの木挽こびき等が雪の深山に椴松とどまつ蝦夷松えぞまつの切り倒されたのを挽き、多くの人夫等がそれをそりで引き出すところに飛んで行く。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)