“木挽町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こびきちょう89.3%
こびきちやう10.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
師匠の家は木挽町こびきちょう三丁目にある。もう五十六七になる陽気な人で、腰の筋を違えたというだけの、病気とはいえない軽い故障だった。
寒橋 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「おばさんが、木挽町こびきちょうだなんて教えたから、とんだ廻り道をしちまったじゃないか。あそこは蔵屋敷くらやしきで、住居すまいは麻布村のくぼだぜ」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
晴代は朋輩の一人の与瀬二三子が大したことはないが、株屋の手代をペトロンにもつて木挽町こびきちやうでアパアト住ひをしてゐたが、その部屋へも遊びに行つた。
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
浜村屋菊之丞といふ女形が、木挽町こびきちやうで菅原をつたとき、覚寿かくじゆと梅王と千代との三役を勤めた事があつた。