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木挽町
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こびきちやう
ふりがな文庫
“
木挽町
(
こびきちやう
)” の例文
晴代は朋輩の一人の与瀬二三子が大したことはないが、株屋の手代をペトロンにもつて
木挽町
(
こびきちやう
)
でアパアト住ひをしてゐたが、その部屋へも遊びに行つた。
のらもの
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
浜村屋菊之丞といふ女形が、
木挽町
(
こびきちやう
)
で菅原を
演
(
や
)
つたとき、
覚寿
(
かくじゆ
)
と梅王と千代との三役を勤めた事があつた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
采女町
(
うねめちやう
)
と
木挽町
(
こびきちやう
)
四丁目と相對してゐる通りで、ここの印刷屋の横町を拔けると、直ぐ木挽橋へ出られた。
泡鳴五部作:02 毒薬を飲む女
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
エヽ
是
(
これ
)
は
宜
(
よ
)
うがす、ナニ一
両
(
りやう
)
だとえ
大層
(
たいそう
)
安いね、お
貰
(
もら
)
ひ
申
(
まうし
)
て
置
(
お
)
きやせう、
小僧
(
こぞう
)
さんまた
木挽町
(
こびきちやう
)
の
方
(
はう
)
へでもお
使
(
つかひ
)
に
来
(
き
)
たらお
寄
(
よ
)
んなせえ、
私
(
わつし
)
は
歌舞伎座附
(
かぶきざつき
)
の
茶屋
(
ちやや
)
で
武田屋
(
たけだや
)
の
兼吉
(
かねきち
)
てえもんです
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一夕
(
いつせき
)
友と
与
(
とも
)
に歩して銀街を過ぎ、
木挽町
(
こびきちやう
)
に入らんとす、第二橋辺に至れば都城の繁熱漸く薄らぎ、家々の
燭影
(
しよくえい
)
水に落ちて、はじめて詩興生ず。われ橋上に立つて友を顧りみ、
同
(
とも
)
に岸上の建家を品す。
漫罵
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
▼ もっと見る
その日の夕刊が配達されると、
木挽町
(
こびきちやう
)
の蔵相官邸の門衛は、
恰
(
ちやう
)
どそこへ来合はせてゐた自分の話し相手に頓着なくいきなり夕刊を
開
(
あ
)
けて、蔵相親任の
条
(
くだり
)
を
読下
(
よみくだ
)
した。そして
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
挽
漢検準1級
部首:⼿
10画
町
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“木挽町”で始まる語句
木挽町辺
木挽町汐留
木挽町河岸