“こびき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木挽98.0%
小挽2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、一両日前会津の山奥から送つてきた狸を、木挽こびき町の去る割烹店へ提げ込んだ。そこの主人が、料理に秘術を尽すと言ふことであつた。
たぬき汁 (新字旧仮名) / 佐藤垢石(著)
京橋木挽こびき町の或る大建築の前の缶詰兼洋酒類煙草屋は、震災前、海軍大学その他、高等海員向きの女の世話をするので通人間に知られていた。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
清浄な檜林ひのきばやしを見つけた。わしは老母おふくろ空骸なきがらを千年ごけの下に埋めた。くわは近くの小挽こびき小屋から借りて来たものだった。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)